突然閉鎖、予備校ニチガクの通学生「どうしたら」授業料130万円払った人も「お金返して」

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2025年01月06日 12:10  まいどなニュース

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大学受験直前に閉鎖された予備校ニチガク=1月6日午前、東京都新宿区(堀内達成撮影)

大学受験直前に閉鎖された予備校「ニチガク」(東京都新宿区)に6日午前、通学生が訪れ、「どうしたらいいんだろう」と勉強の場を失い困惑の表情を浮かべた。

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ニチガクの建物には1月4日付で貼り紙が出され、「債務者は、現在債務の支払いに窮する状態にあるため、破産の申し立てを視野に入れ、債務を整理する予定であります」と破産を申し立てる意向が弁護士名で示された。授業料を100万円以上支払い済みの生徒もあり、一部返金を求める声も出たが、返金されるかは不透明だ。

ニチガクには別の貼り紙で「当校生徒の私物をお持ち帰りいただけますように対応させていただきますので 誠に申し訳ございませんが日程等ご確認の上お越しくださいませ」と6日など日時を指定して私物を取りに来るよう求めた。

冬季講習を受けるためにニチガクを訪れ、貼り紙で倒産を知ったという高校2年の生徒は「衝撃的」と驚き、「どうしたらいいんだろう」と困惑した。2024年夏から通い始め、既に年間の授業料と冬期講習で計130万円支払ったといい、「お金を返してほしい」と求めた。

ニチガクは、質問や面談がしやすい環境が整い、「面倒見は良かった」という。年末に問題を抱えている様子は感じられなかったと振り返った。この日、予備校に置いてあった私物を取りにニチガクを訪れたが、受け付けの担当者に「荷物を取りに来た人は名前を書いてください」と言われただけで、閉鎖に関する詳しい説明はなかった。

ネット上には「予備校に行ったら破産してたんだけど…」「通っていた受験生が気の毒過ぎる」と嘆きの声が上がっている。

ニチガクのホームページには、「合格の鍵は『絶対的な質と量』」「大学受験予備校ニチガクは、予備校激戦区の西新宿の地で40年以上の実績を積み上げ、数えきれないほど多くの受験生の第一志望合格のお手伝いをしてきました」「その実績からも卒業生や保護者の方からは『隠れた名門』と信頼と実績を築き上げてきました。この膨大な合格実績と多大な実績から導き出されたノウハウから、年を重ねるごとにますます精度に磨きをかけています」と2023年は165人中155人合格し、合格率93.9%(第二志望までの合格率)とし、東大に9人、早稲田大28人、慶応大16人、上智大10人、国立大医学部6人、私立大医学部11人合格した、とうたっていた。

また、塾長インタビューでは授業料について、「高校生を対象としたコースの場合、授業料は月平均で6〜7万円、既卒生を対象としたコースは年間で130万円ほどになります」「いずれも年間での申し込みとなりますが、途中で退会される場合は残りの期間分を返金しますので、お金が無駄になることはありません」と途中退会の際は返金する意向を示していた。

 また、ニチガクは2022年ごろまでTwitter(現X)で教室での勉強風景や、勉強法について発信しており、「今日の課題はすべてやりきる」「我々の指導に従ってトレーニングした生徒は、ほぼ合格しています」などとPRし、「けっこう皆さんの想像以上にいるんですよ、『ザンネンなオトナ』って。本当、やることやらない。なのに、言い訳だけは一級品。そういうザンネンなオトナにならないための心の習慣は、十代のうちにつけておくべきだと思います」と説いていた。

まいどなニュース編集部が5日午後、ニチガクの問い合わせ先に電話したが、応答はなかった。

(まいどなニュース/神戸新聞・堀内 達成)

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このニュースに関するつぶやき

  • 『年間の授業料と冬期講習で計130万円』、予備校って凄くお金かかるんですね。大学の授業料はもっとかかるのかな? それだけのお金を投入してもそれに見合うメリットがあるってことなのかな?
    • イイネ!22
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