京都市左京区の路上で京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が刺殺された事件は15日、未解決のまま発生から18年を迎えた。現場では法要が営まれ、遺族らはその後、繁華街で通行人に情報提供を呼び掛けた。
事件は2007年1月15日午後7時45分ごろ発生。京都府警によると、犯人は当時20〜30歳、身長170〜180センチのやや痩せ形の男で、黒のジャンパーに黒いズボン姿だったとみられる。
府警は昨年、先のとがった片刃の刃物が凶器だったと発表。刃の長さは推定約10〜14センチ、幅約1〜2センチで、犯人は常に携帯していた可能性があるという。
法要には、千葉さんの母淳子さん(65)や兄弟らが参列した。淳子さんはその後、四条河原町交差点に移動し、犯人の特徴を記した広報紙入りのポケットティッシュなどを配布。「犯人の罪は、残った者にとっても、ずっと続いていることを知らなければなりません」と訴えた。