京都アニメーション放火殺人事件で、青葉真司被告(46)が死刑判決に対する控訴を取り下げたことについて、元主治医で鳥取大病院高度救命救急センター長の上田敬博医師(53)が28日、時事通信の取材に応じ、「なぜそういう考えに至ったのか、可能であれば本人から直接聞きたい」と話した。
全身の93%に及ぶ重度のやけどを負った青葉被告に対し、懸命に治療を行った上田医師。当時から「おわびや謝罪の気持ちを持ち続けて、罰を受け入れることが彼にできること」と言い続けてきた。
「自分の思いが言葉ではなく、姿勢として届いた結果であれば、彼に向き合った意味は多少なりともあったのではないか」と振り返った。