「アメリカ第一主義」を掲げるトランプ政権が対外援助の停止を発表した後、タイにあるミャンマー避難民を受け入れる医療施設が突然、閉鎖されました。人道支援の現場に衝撃が走っています。
アメリカ国務省は26日、人道支援を目的とした資金提供などの対外援助を一時的に停止すると発表しました。「アメリカ第一主義の外交政策に一致するかどうかを検証するためだ」としています。
内戦状態が続くミャンマーから逃れた避難民が暮らすタイのキャンプでは早くも異変が。支援団体の関係者によりますと、アメリカ政府から資金提供を受けていた病院がトランプ新政権の方針発表後に閉鎖され、避難民の受け入れをストップしたということです。
記者
「避難民の患者のためのベッドがたくさんあり、きのうまでは人で埋まっていたそうなんですが、もう今は誰もいないです」
入院患者はキャンプ内の住居に帰され、職員らは医療機器を持って出て行ったということです。
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別のミャンマー避難民支援団体
「ショックで言葉がありません。私たちはどうすればいいのでしょうか。目で見て分かるように深刻な状況です」
世界最大の対外援助国であるアメリカの方針転換に国連などは懸念を表明していて、影響は各地に広がりそうです。