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不法滞在のタイ人を農作業に従事させたとして、千葉県警国際捜査課は20日、旭市議会副議長で農事組合法人「三軒家営農組合」理事の遠藤保明容疑者(74)=同市萬力=ら60〜70代の男性4人を入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は、2019年9月〜25年1月ごろ、旭市と匝瑳市で、在留期間が切れて不法滞在だった30〜50代のタイ国籍の男女計6人を同組合の農作業員として働かせたとしている。
逮捕された4人は容疑を認め、遠藤容疑者は「人手不足で担い手がおらず、法律に違反することは理解していたが、背に腹は代えられず、不法滞在だったタイ人6人を雇った」と供述している。
同課によると、同組合は09年4月に設立し、両市で野菜やコメを栽培していた。4人はいずれも理事を務めていた。
県警は1月、農作業員だった6人を同法違反(不法残留)の疑いで逮捕していた。いずれも15日間の在留資格で入国し、報酬は日当約7000円だったとみられる。6人のうち2人は遠藤容疑者名義の建物に住んでいたという。
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旭市議会の飯嶋正利議長は「現在、事実関係の確認に努めているが、容疑の内容が事実であれば誠に遺憾で、市民の皆様にご迷惑とご心配をお掛けし、深くお詫びを申し上げる」とコメントした。
市によると、遠藤容疑者は17年12月の旭市議選で初当選。現在2期目で、23年12月から副議長を務めている。【林帆南】
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