アーセナルDF冨安健洋[写真]=Getty Images アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、同クラブに所属する日本代表DF冨安健洋の負傷状況に言及した。21日、イギリスメディア『Football London』が伝えた。
現在26歳の冨安は、アビスパ福岡、シント・トロイデン、ボローニャを経て、2021年夏からアーセナルに所属。ここまで公式戦通算84試合に出場しているが、加入後は度重なる負傷に悩まされており、2023年3月に右ひざの手術を実施した。今季も開幕前にひざを痛めて欠場が続き、2024年10月のサウサンプトン戦で待望の今季初出場を果たした。しかし、再度負傷して離脱し、先日に2度目となる右ひざの手術を行なったことが発表された。
22日に行われるプレミアリーグ第26節ウェストハム戦の前日会見に臨んだアルテタ監督は、冨安の状況に対する質問に回答。同選手が再手術を受けるに至った流れについて「彼は再手術を避けようと、できる限りのあらゆる手を尽くしてきた。私たちも同じだ。しかし、ある段階でひざの反応が悪くなり、必要とされる速さではなくなった。全ての関係者の間で、再び手術を受けることが最善だと判断した。残念なことに、また長期離脱を余儀なくされる」と説明した。
同監督は続けて、「彼は試合のために生きている選手だから、とても悲しい。彼は本当に、プレーすることに熱心であり、継続性を持って取り組んでいる。彼が本来の彼自身のレベルにあるとき、それは私たちにとって信じられないほどの力を与えてくれる」とコメント。冨安の再離脱に同情し、クラブとして可能な限りのサポートを行うと語った。
「外国人選手である以上、ここには家族も親戚もいない。自分ひとりで、何カ月も傍観者でいなければならない。特に彼の人生はサッカーだ。彼が日中していることは、次の日のための準備であり、可能な限り最高のコンディションでいるための準備だ。ケガによってプレーができなくなり、自分のキャリアの目的を果たせなくなるのは、とてもとてもつらいことだ。彼は、私たちがそばにいることを知っているし、私たちは皆、彼を助けようとしてきている。それでも、彼は孤独なプロセスを長い時間経験しなければならない」