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■陸上Japan Athlete Games in Osaki(23日、鹿児島・ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)
【写真を見る】山縣亮太 10か月ぶりの“復帰戦”「上々の滑り出し、これからですね」と手応え、室内60m&100mでV【陸上】
男子100mで日本記録保持者の山縣亮太(32、セイコー)が10か月ぶりに実戦復帰を果たした。鹿児島で行われた室内レースで60mと100mに出場し、60mは6秒66の大会新、100mは10秒49をマークし、2種目で優勝した。
昨年は右足の違和感などで6月の日本選手権を欠場し、パリオリンピック™への挑戦を断念。4大会連続の五輪出場は叶わず、その後は休養とリハビリを経て、今大会は昨年4月の織田記念陸上以来となる復帰戦に。60mと100mともに予選から走り、1日で4レースに挑んだ。
走り終えた山縣は「本当に試合自体が久しぶりで、かつ1日4本(レース)っていうのも初めての経験だったので、最初は緊張したんですけど、だんだん緊張も解けてきて、試合に戻ってきたなって感じがしました」と復帰戦を振り返った。
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「最後の100m(決勝)以外は予想通りだったんすけど、最後の100mは思ったタイムじゃなくて残念でした」と悔しさが残るも「とにかく怪我なく4本走り切れたんで、まずは良かったなと思います」とホッとした表情。
「やっぱり一瞬でこうあまり力が出ないというか、そういうトレーニングに時間をかけていないっていうのもあるので」と現在の課題に触れ、「オーストラリアでレースを2本走る予定なので、温かいところですし、しっかりスピードを上げたりとか、今言ったようなパワーを出す練習も取り組んでいきたい」と口にした。
9月の東京世界陸上を見据える中、「ここからシーズンが始まって、個人的には上々の滑り出しじゃないかなと。自分のペースで今ある課題を日々忘れず、1日1日大事にやっていきたい」と意気込んだ。
久々のレースを終えて「戻ってきたなという感じは?」と聞かれると、「そうですね。これからですね」と最後は笑顔をみせた。
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