火星地下に「海岸」堆積物=赤いちりも海が関与か―2研究チーム

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2025年03月03日 15:01  時事通信社

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海がある大昔の火星の想像図。中国の探査車「祝融号」による地下調査(☆印)で海岸だったとみられる堆積物が見つかった(米科学アカデミー紀要、ロバート・シトロン氏提供)
 中国・広州大や米ペンシルベニア州立大などの研究チームは3日までに、火星探査車「祝融号」による地下調査で、大昔に海岸だったとみられる堆積物を発見したと米科学アカデミー紀要電子版に発表した。海は火星表面の3分の1を占めるほど広く、生命の誕生に適していた可能性があるという。

 祝融号は2021年5月から1年間運用され、地中レーダーで地下10〜35メートルの構造を調べた。その結果、海の波や海に流れ込む川の流れによって形成されたとみられる傾斜した堆積物が見つかった。

 一方、スイス・ベルン大や米ブラウン大などの研究チームも、火星が赤く見える原因のちりの主成分は、太古に海がある環境で生じた水酸化鉄の「フェリハイドライト」である可能性が高いと英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。これまでは、乾燥した地表と大気の相互作用で生じた赤鉄鉱(ヘマタイト)だと考えられていた。

 さまざまな酸化鉄の微粒子を岩石の粒子と混合し、火星探査機による赤いちりの観測データと合うか試したところ、フェリハイドライトが一致した。ただ、確認するには今後、火星のちりを地球に持ち帰って分析する必要があるという。 

このニュースに関するつぶやき

  • やはり火星をテラフォーミングすれば、人類は移住出来るのか?というか、Gが住んでいたら嫌だなwww
    • イイネ!5
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