旭川17歳殺害公判 宣誓「しないです」 主導役22歳は証言拒否

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2025年03月03日 17:36  毎日新聞

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毎日新聞

殺害現場となった神居大橋=北海道旭川市で2024年6月14日午前10時22分、貝塚太一撮影

 北海道旭川市で2024年4月、留萌市の女子高校生(当時17歳)が川に転落させられて殺害された事件で、殺人などの罪に問われた旭川市の無職女性(20)=事件当時19歳=の裁判員裁判公判が3日、旭川地裁(小笠原義泰裁判長)であった。検察側の証人として事件を主導したとされる旭川市の無職、内田梨瑚(りこ)被告(22)が出廷したが、証言を拒否した。


 内田被告は証人尋問に先立ち、良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓う宣誓について「しないです。同じ内容の裁判を控えているので」と拒んだ。


 小笠原裁判長は「正当な理由があるとは思いません」として過料や刑罰が科されることも説明し、重ねて宣誓しての証言を促したが、内田被告は最後まで応じなかった。小笠原裁判長は「宣誓拒否として扱う」と退廷を命令。この間、被告女性と内田被告が目を合わせるそぶりはなかった。


 代わりに検察側は供述調書を朗読。内田被告は捜査段階で、女子高生を監禁したつもりがなく、事件現場の神居古潭(かむいこたん)に残してその場を離れ、女子高生が自殺したとして殺害を否認していたと説明した。内田被告が携帯電話などを置いて女子高生をその場に残して走って現場を離れたところ、「キャー」という女の子の声が聞こえたと説明しているとした。


 一方、検察側は、内田被告から女子高生とのトラブルを伝えられた被告女性が「やっちゃいますか」などと暴力をふるうことを提案したり、監禁中の車内で「絶対殺す。死ね」と脅したりしたと説明。被告女性の事件への積極的な関与があったと指摘した。


 続いて、女子高生の監禁に関わった少年(17)=第1種少年院送致の保護処分=が別室から証人として証言した。


 帰宅後に内田被告らが神居古潭に行ったことを聞き、不安になって内田被告に電話すると、ビデオ通話に切り替わり、2人の被告が女子高生を暴行しているのが見えたという。目を離して再び見ると、橋の欄干に座っている様子が映った後、画面が暗くなって、怒鳴り声がやみ、内田被告の「早く行こう」という声が聞こえたと述べた。【横田信行】



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  • 宣誓しないならその時点で最高刑でいいんじゃない? 社会で生きる価値無いに等しいし そんなのに時間かけるだけ無駄でしかない
    • イイネ!11
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