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長崎県佐々町発注の公共工事の指名競争入札で業者に価格をもらしたなどとして官製談合防止法違反などの容疑で古庄剛町長(77)らが逮捕された事件。町政のトップが逮捕されるという異常事態に町には大きな衝撃が走った。
県警は8日午後に町役場を家宅捜索。捜査員が押収した関係資料などを段ボール箱に入れて運び出した。
町長らの逮捕の一報を受け、土曜日の町役場に幹部や職員らが次々に登庁。中村義治副町長は取材に「町民の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪した。
逮捕容疑は、2024年7月26日にあった町営松瀬団地の給水管改修工事の指名競争入札を巡って、古庄容疑者が最低制限価格(1657万3300円)に近い価格を業者にもらしたとされる。
町によると、入札には7社が参加。公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕された木田栄三容疑者(53)が代表取締役を務める「山龍」が最低制限価格をわずか1万6700円上回る1659万円で落札した。2社は最低制限価格を下回る価格で入札し失格となった。中村副町長によると、古庄容疑者は最低制限価格を知りうる立場にあったという。
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古庄容疑者は1972年に町職員となり、財政課長や副町長などを歴任。09年に町長となり、現在4期目。町議会の淡田邦夫議長は「役場から一報を受けて『まさか』と思った。長い行政経験がある人なので信じられない」と語った。【綿貫洋、百田梨花】
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