東京高裁=東京都千代田区(AFP時事) 埼玉県ふじみ野市の民家で2022年、男性医師らが散弾銃で殺傷された立てこもり事件で、殺人罪などに問われた渡辺宏被告(69)の控訴審判決が11日、東京高裁であった。石井俊和裁判長は、求刑通り無期懲役とした一審さいたま地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告側控訴を棄却した。
弁護側は「医師の右ひざ辺りを狙って発射した」と殺意を否認したが、石井裁判長は「胸の辺りに向かって銃身を構えていた」とする目撃証言などから、殺意を認めた一審判決は不合理とは言えないと判断。無期懲役は是認できると述べた。