整体師が解説!腰を守る「正しいくしゃみの仕方」花粉症きっかけでぎっくり腰になることも

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2025年03月24日 11:10  web女性自身

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この時季、忙しいのは耳鼻科だけではなかった。クリニックに駆け込んだ多くの患者が訴えたのがくしゃみによる腰痛。思わぬけがをしないための正しいくしゃみの仕方を専門家に聞いた。



■花粉症患者の4人に1人がぎっくり腰に!



スギ花粉の飛散量がピークを迎えている。目のかゆみや鼻詰まりに加え、止まらないくしゃみに悩まされている人も多いだろう。



しかし、注意すべきなのは花粉症の症状だけではない。この季節は、くしゃみや咳が原因で、腰や背中を痛める人も少なくないのだ。



腰痛治療を専門とするNLC野中腰痛クリニックが花粉症に悩む40〜60代の男女1千人に調査した結果、約3割が、ぎっくり腰や腰痛を感じたことがあるという。さらに、どんなときに腰の痛みを感じるか聞いたところ、7割近い人が“くしゃみをしたとき”と回答した。



この調査を裏付けるように、タレントの若槻千夏(40)は、自宅でお弁当を作っている最中にくしゃみをし、その衝撃でぎっくり腰になったというエピソードを、過去のイベントで登壇した際に明かしている。また、芸人の狩野英孝(43)は、3月6日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「花粉症で大きなくしゃみをしたら、肋骨を折った」と語りスタジオを驚かせた。



■くしゃみで椎間板ヘルニアになる危険性も!



「花粉症のシーズンに、くしゃみが引き金となって腰や背中を痛める方は多いです。当院も、花粉症の季節になると決まって増えてくるのが、ぎっくり腰です。この時季になると毎日3〜4人の方が腰の痛みを抱えて来院されます。



腰痛やぎっくり腰の方が、咳やくしゃみを繰り返すと、さらに腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアを引き起こすこともあります」



こう語るのは、JCC池袋整体院の福井由司さんだ。



くしゃみや咳による衝撃で、腹圧が上がることにより、椎間板内の髄核が移動してヘルニアになることもあるのだという。



日常的な何げないくしゃみが、椎間板ヘルニアにつながるリスクがあるとは、何とも恐ろしい話だ。



「1回の大きなくしゃみや咳で、突然ぎっくり腰になるわけではありません。くしゃみはあくまで引き金に過ぎません。疲労や寝不足など、さまざまな要因が日々腰に負担をかけています。くしゃみによってその負担が限界値を超え、ぎっくり腰を引き起こすのです。



今の時季、花粉症の方はくしゃみの回数が多く、腰は常に衝撃にさらされています。ぎっくり腰になる要因がいくつも重なっているため、特に注意が必要です」(福井さん、以下同)





■くしゃみするときは“小さく前ならえ”のような姿勢で衝撃を和らげる



花粉症の症状だけでもつらいのに、さらに腰や背中を痛めてしまえば、日常生活もままならない。そうはいっても、くしゃみを止めることは難しい。いったいどうしたらいいのだろうか。



「できるだけ体に負担がかからない方法でくしゃみをすることが大切です。私はこれを『くしゃみ姿勢』と呼んでいます。くしゃみ姿勢で重要なのは、くしゃみをしたときにおなかや腰にかかる負担を分散させることです」



そこで、大けがにつながらない正しいくしゃみ姿勢を福井さんに聞いた。



「まず、くしゃみの動作に入るときは後頭部を1cm後ろに引くように息を吸いましょう。頭を前や下に傾けると腰の負担が増します。



次に気をつけてほしいのが、くしゃみをするときに『両肘を曲げて脇につける』『脇から肘を離さない』ことです。手を伸ばして重い荷物を持ったり、靴下をはくときに腰が痛くなった経験がある方も多いと思います。これは、腰を支点と考えたときに、腰から遠い場所に力が加わるほど、腰への負担が大きくなるからです。ですから、くしゃみをするときも手を伸ばさず、脇を締めておくことが大切なのです。肘を曲げ脇につけることで、脇にも支点ができ、くしゃみの衝撃が分散され、腰への負担を減らすことができます。



もしも、近くに壁や柱があれば肘を伸ばさずに手を添えてください。くしゃみでかかる衝撃を軽減することができますよ」



壁や柱に手を添えるときも、肘を伸ばさず、締めたままでいることが重要だ。では、下半身はどのようにすればよいのだろうか。



「膝を軽く曲げましょう。膝が伸びていると、くしゃみの衝撃が腰に響きます。軽く曲げることで、膝がクッションの役割を果たし、力を逃がしてくれます。



立っている場合でも、座っている場合でも『後頭部を1cm後ろ』『肘を脇につける』『肘を伸ばさない』『膝を軽く曲げる』。支えになるものがあれば、手を添えることが重要です」



街中では、体を反らし、反動をつけてくしゃみをしている人を見かけるが、そのくしゃみ姿勢に問題はないのだろうか。



「体の一カ所に大きな負担がかかり危険なのでやめてください。反動をつけてくしゃみをすると、腰だけでなく、首や肩などを痛めるリスクもあります。



また、大きな音を避けるために息を止めたり、鼻をつまんだ状態でくしゃみをすると、腹圧が高まり過ぎ、腰に大きな負担をかけるため危険です」



反動をつけ大きく振りかぶってくしゃみをすると、出し切った達成感が得られる気持ちはわかるが、首・肩・腰だけでなく、肋骨にまで過度な負担をかけるため、避けたほうがよさそうだ。



まだまだ花粉症のピークは続く。くしゃみの代償で、ぎっくり腰はあまりにつらい。脇を締め、肘を曲げ“小さく前ならえ”のようなくしゃみ姿勢で体を守ろう。

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このニュースに関するつぶやき

  • 膝を曲げ、手、若しくは肘を膝に付け、下向きにくしゃみを思いっきりカマすのが最近のワシのくしゃみの仕方( ̄▽ ̄;)これが良いかどうかは知らん( ̄▽ ̄;)
    • イイネ!3
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