再流行の「古着」やってはいけない買い方は? 試着の前に気にしたい“3つのポイント”

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2025年03月26日 16:00  女子SPA!

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みなさん、こんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。近年のアパレル市場では、SDGsへの取り組み、社会情勢や天候による素材の価格高騰の影響もあり、衣料品の値上げに踏みきっている企業が多く見られます。5%以上の値上げに踏みきっているブランドも珍しくなく、市民の味方であるファストファッションブランドでさえ「ちょっと高い?」と感じるような時代になりました。

そんななかで救いの一手を我らに差し伸べてくれるのが、中古の衣類を扱うリユースショップ。ですが、古着選びは難易度が高いと思っている方も多いかと思います。そこで今回は、服を安くおトクに手に入れたい人のためのリユースショップ攻略法について、スタイリストの観点でご紹介します。

◆古着初心者さんにオススメのリユースショップ

中古の衣服、服飾小物を取り扱うリユースショップ(リサイクルショップ)のなかでも、全国850店舗以上という業界最大級の店舗数を誇るのが、株式会社ゲオホールディングスの子会社が運営する「セカンドストリート」。筆者はリユースショップを利用したことのないという方には、まずこのセカンドストリートをおすすめしています。

その最たる理由としては、商品ジャンルのバランスの良さです。他のリユースショップでは、ハイブランドを多く取り扱うお店、かと思えば安っぽくて流行遅れの服ばかりが多いお店など、品揃えに偏りがあります。その点、セカンドストリートは今すぐ着られる鮮度の高い服が、手頃な価格帯で販売されていることが多いです。また店舗数が多いということは、それだけ企業が保有する商品数も多く掘り出し物に出会える確率も高いです。

ここからは、店舗数の多いセカンドストリートを基準に、衣類のリユースショップを上手に活用するために知っておきたい「4つのポイント」をお伝えします。

◆1:トレンド服は都市中心部のショップが多め

セカンドストリートは店の立地によって品揃えに明確な差があります。大まかにお伝えすると、その地域の中枢となる繁華街、都心部には鮮度の高いアイテムが多い傾向にあります。鮮度の高いアイテムというのは、20代〜30代女性に人気のブランドの服や、1〜2シーズン前と比較的新しめのトレンド服、新品に近い状態の服など。東京都内であれば、原宿、新宿、渋谷、代官山あたりの店舗では高感度なアイテムが豊富に揃っている傾向です。

そのため、大幅に安い価格の服ばかりではありませんが、それでも定価で買えば1万を超える服が1万以下で販売されているので十分におトク感を味わうことはできます。質の良い服を少しでも安く買いたい方は都心部の店舗にまで出向くと良いアイテムが見つかりそうです。

◆2:ワンコインの服を狙うならダウンタウンエリアの店舗へ

一方、リユースショップに求めるのはおしゃれさより安さ!……という方であれば、ダウンタウンエリアにある店舗がおすすめです。都心部ではセカンドストリートといえど1000円以下の値段で販売されている服がほとんどないのですが、都心部から離れたエリアの店舗だと一転して1000円以下のお洋服も販売されています。

中にはワンコインで買えるトップスやボトムスも。そのぶん、アイテムの状態が良くてもデザインに少し古さや使用感のあるものも多いですが、見極めれば500円のアイテムでも十分に長く活用できます。どこで売っていたかわからないノーブランドの服やSHEINの服が多いのも、このダウンタウンエリアのショップの傾向です。

◆3:ブランドタグを検索して、定価をチェック

リユースショップは何においても、店舗選びが重要。自分にとって欲しい服がとにかく安いものか。それなりの品質を保持しているものか。それによって足を運ぶ店舗を変えましょう。

その上で、良いなと思ったお洋服を見つけた場合、ブランドタグをチェックすることも忘れずに。誰もが知る有名ブランドなら定価がいくらぐらいか想定できますが、自分が知らないブランドではその服の販売価格がトクなのかそうでないのかがわかりません。

時間がある時は、ブランドタグを検索して、そのブランドのECサイトで同じ服が今も販売されているかどうかもチェックすると良いですね。2シーズン以上前に販売された服だった場合、ECサイトからは探せないので、そういった時はメルカリなどのフリマアプリでブランド検索からその服の販売価格をチェックします。

良いと思ったアイテムが人気商品だった場合は、値段がそんなに落ちていなくても市場価値は高いです。すると次にリサイクルに売り出した時にそれなりの価格で買取をしてもらえる可能性も高いので、結果的におトクに。

◆4:試着は絶対! 形がキレイかをチェック

最後に、良い思った服がちゃんと自分にピッタリ似合っているかの確認も忘れずに。基本的に新古を問わずお洋服は試着必須なのですが、とくにリユースショップで試着を省略してしまうのはかなり致命的なミスにつながります。

というのも、通常のショップであればどんなに定番服であっても、今の時代にマッチするデザイン、シルエットを前提に型紙が作られています。しかし、リユースショップにある服は、いつどこで販売されていたかわからない服がほとんど。パッと見が可愛くても、着用した時のカタチが変というのは往々にして良くあることなのです。

着用した時に変に肩まわりがいかつく見えないか、着丈のバランスはちょうど良いか、身幅が太すぎない、あるいは小さすぎないかなど、全体を“引き”でもチェックするのを忘れずに。ボトムスも同じくですね。この点をおさえるだけで、リユースショップの買い物で大きな失敗を防ぐことができますよ。

◆買取の客層で店の品揃えが変わる

リユースショップは店舗によって品揃えがかなり変わるとお伝えしましたが、その大きな要因は買取に出す客の客層が違うからです。都心部のショップに来る客は富裕層も多く、ハイブランドのアイテムも集まりやすいです。なので、一点もののデザイナーズアイテムなどを探すなら都心部。

一方、ダウンタウンエリアは中高年層、ファミリー層が多いので服のデザインはベーシックなものが多く、ファストファッションブランドの点数も多いですね。どちらが良い・悪いというのはなく、今の自分にとって欲しいアイテムがどんなものかで、どの店舗に行くかを使い分けるのが良さそうです。

それほど店舗によって色が違うので、ぜひ気になった方はリユースショップ巡りを楽しんでみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105

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  • 古着に今、ハマっていて2着あるけど、どちらも状態がとても良いのに安価で驚愕した。しかもモンベル!セカストも隣の市にあるので、いつか行きたいと思っていた所だった!
    • イイネ!3
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