
■フィギュアスケート世界選手権(日本時間27日、アメリカ・ボストン)
女子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、4連覇を狙う坂本花織(24、シスメックス)はジャンプのミスが響き、71.03点の5位スタートで29日のフリーに挑む。
SPは22年大会の銅メダリスト、地元アメリカのアリサ・リュウが74.58点で首位に立ち、日本勢は千葉百音(19、木下アカデミー)が73.44点の2位、樋口新葉(24、ノエビア)が72.10点の4位で表彰台を狙える位置に。坂本は出遅れるも首位と3.55点差で逆転優勝を目指す。
66年ぶり(史上5人目)4連覇の偉業へ。坂本は最終グループ、5人目の演技となり、1本目のジャンプでダブルアクセルをダイナミックに決めると、続く3回転ルッツも着氷。後半は3回転フリップ−トウループの連続ジャンプでは、フリップが抜けてしまい2回転に。それでもトウループは3回転で持ちこたえ、ミスを最小限に抑えた。終盤は情熱的な曲調に合わせてスピン、ステップを披露するも、演技後は少しため息をつきながら納得のいかない表情をみせた。
昨年7位の千葉は冒頭のルッツ&トウループの連続3回転で回転不足となったが、ジャンプで大きなミスはなく、演技後は右手でガッツポーズ。今季ベストの73.44点で2位に入った。3年ぶり出場の樋口も3本のジャンプを決めるなど、安定した演技を披露し今季ベストの72.10点をマーク。キスアンドクライでは本人も頷きながら声援に応え、4位でフリーに挑む。
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今大会は来年2月のミラノコルティナオリンピック™に向けて国・地域別の出場枠が懸かる。日本勢上位2人の順位合計が「13」以内であれば、出場枠最大「3」の獲得となる。
【女子シングルSP結果】
1)A.リュウ 74.58点
2)千葉百音 73.44点
3)I.レヴィト 73.33点
4)樋口新葉 72.10点
5)坂本花織 71.03点
6)M.シーザス 69.18点