フジ反町理キャスターのハラスメント行為も認定、報道後も適切な対応なく「組織的体質の現れ」

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2025年03月31日 19:12  日刊スポーツ

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第三者委員会調査報告会見に臨むメンバーたち。前列左から主任調査担当弁護士の山口氏、渡辺氏、第三者委員会の五味委員、竹内委員長、山口委員、主任調査担当弁護士の小林氏、池永氏(撮影・小沢裕)

中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の報道を受け31日、フジテレビ(CX)と親会社フジ・メディア・ホールディングスは第三者委員会の調査報告書を公表した。中居氏が当時フジテレビのアナウンサーだった女性Aさんへの性暴力を認定し、その後の同局の対応を「被害者救済の意識が乏しかった」と厳しく指摘した。


また、類似する重要な社内ハラスメントとして、BSフジの報道番組「プライムニュース」の現キャスター、27日付でフジテレビ取締役を退任した反町理氏(60=フジテレビ報道局解説委員)によるハラスメント行為も認定した。


計367ページにも及ぶ同報告書によると、多くのフジテレビ社員から同氏が報道局の後輩女性社員2人に対するハラスメント行為の申告があった。第三者委が調査で「CXにおけるハラスメントに対する取組みを分析する上で特筆に値する」と判断され、報告書への記載に至った。


調査で認定された同氏のハラスメント行為としては、2006〜08年にかけて、女性2人への嫌がらせ行為があった。社員mさんには、何度も1対1で食事に誘った。休日にドライブに誘ったこともあり、神奈川・三崎のマグロを食べに行き、花火を見た後に、横浜の映画館でホラー映画を鑑賞。さらにバーに連れ回されるなど、1日拘束されたこともあったという。その後、mさんが同氏からの誘いを断るようになったところ、電話で怒鳴られたり、威圧的な口調のパワハラも受けたという。


また、社員nさんに対しては2007〜08年頃に、1対1で食事に誘うようになった。あるときから、休日に「今何をしているのか写メを送れ」という趣旨のメールを送り、食事に誘ったが断られたところ、nさんへのパワハラが始まった。「原稿が遅い」など不当な叱責を部内一斉メールで送信したり、電話で論旨不明な叱責を行った。


女性2人は上司に相談。反町氏はハラスメント行為を認め、口頭による注意もあったが、女性2人は注意していたことを認識しておらず、当時のCXの対応については納得するに至らなかった。


2018年には週刊文春でもこの件が報じられたが、社内で適切な対応は取られなかった。第三者委は「報道局の対応はハラスメント行為自体を隠蔽し、解決を図ろうとする組織的体質の現れ」と断罪した。


反町氏は「文春砲」後もBSフジで「プライムニュース」(月〜金曜金午後8時)でキャスターを務めるなど、同局報道番組の「顔」。20年6月にフジテレビ執行役員に就任し、21年7月に取締役昇格。今年3月27日に取締役を退任した。

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  • 一度潰さないと、企業風土は変わりませんよ。
    • イイネ!12
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