東京大の本郷キャンパス=東京都文京区(資料) 春は新生活の季節。大学入学を機に1人暮らしを始める人も多い中、悩んでいることに「生活費やお金」を挙げた大学生が半数近くに上ったことが2日までに、全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)のアンケート調査で分かった。担当者は「物価高が学生生活に大きく影響している。奨学金返済への不安も大きく、今後も続くことが心配だ」と話している。
調査は昨年10〜11月、全国の国公立大と私立大の学部生4万8275人を対象にオンラインで実施。24%に当たる1万1590人から回答を得た。
日々悩むことについて複数回答可で尋ねたところ、「生活費やお金」が46.8%で、「勉学上のこと」(44.7%)、「就職」(37.8%)が続いた。生活費とお金を挙げた回答は2022年の調査から高止まりが続き、3年連続で最多となった。
自由記述欄では「物価高で生活が苦しい」「買いたいものを諦めることが増えた」などの回答が目立ち、「奨学金の返済が怖く、漠然とした不安がある」とする回答もあった。
また、自宅から通う人や、学生寮に住む人を除く「下宿生」の1カ月当たりの支出平均額は、前年比4210円増の13万1710円だった。食費や住居費などほとんどの項目で増加した一方、「貯金・繰越金」は490円減少し、1万4250円となった。
下宿生の収入は、仕送りやアルバイト代が伸び、平均で2900円増の13万2140円。学生全体のアルバイト就労率は、過去10年で最高の76.8%となった。
全国大学生協連広報調査部の大築匡部長は、アルバイト率が高いことについて「近年の物価高で親の家計も厳しく、不足分を埋めているのではないか」と指摘。「過度なバイトが学業や健康に影響する懸念がある」と話した。