旧日本海軍の戦艦「大和」=1941年10月30日(大和ミュージアム提供) 旧日本海軍が建造した戦艦「大和」の撃沈から80年となった7日、広島県呉市の長迫公園(旧海軍墓地)で追悼式が行われた。遺族や海上自衛隊の関係者ら約300人が参列し、戦死した乗組員に黙とうをささげ、慰霊碑に献花した。
8月には戦後80年の節目を迎える。戦争体験者らが減る中、戦禍の記憶の風化防止や継承が課題になっている。
追悼式は、乗組員の遺族などでつくる戦艦大和会が主催。大和が米軍の猛攻により鹿児島県沖で沈没した4月7日に式を例年開いている。追悼式では小笠原臣也会長が「乗組員の鎮魂、慰霊、顕彰を後世に引き継ぐことは私どもの使命。伝承を通じ平和日本の繁栄と世界平和維持に貢献したい」などと式辞を述べた。

旧日本海軍の戦艦「大和」=1941年9月20日(大和ミュージアム提供)

戦没者の追悼式で式辞を述べる戦艦大和会の小笠原臣也会長=7日午前、広島県呉市

戦死した戦艦「大和」乗組員の追悼式で、慰霊碑に花を手向ける参列者=7日午前、広島県呉市