
3月に行われた対バーレーン戦で勝利を収めたサッカー男子日本代表。この結果により、史上最速のワールドカップ出場を決めたことは記憶に新しいが、お祝いムードとは一変、スポーツ配信サイトの「DAZN」にサッカーファンから批判が殺到している。
DAZNに対してあがる苦言
「2月に開幕をしたサッカーJリーグですが、唯一、リーグ戦全試合の放映権を持つDAZNに対して、サポーターから“月額4,200円のクオリティではない”“高いお金払って広告見せられるのはなぜ”など、苦言が多く挙がっています。
YouTubeでは月額1,280円で広告なしの視聴が可能ですし、プライム会員が視聴できるPrime Videoは、広告表示が4月8日からスタートしましたが、音楽やアマゾンでの無料配送など様々なサービスが付随しても、月間600円と少額。スポーツしか見られない上、多額の料金プランに不満が生じるのも無理はありません」(テレビ誌ライター、以下同)
現在、DAZNは欧州女子サッカーなどが見られる無料のプランと、月額980円でボクシング・格闘技などのマイナースポーツが視聴可能な「DAZN Global」。そして、基本プランとして最も人気の、サッカー、野球、F1などを視聴可能にする月額4,200円の「DAZN Standard」がある。
「サービス開始当初の2016年は月額1,890円だったものの、2019年に1,925円、2022年は3,000円にアップ。その翌年にプラス700円の値上げがされ、去年の2月に現在の4,200円に引き上げられました。年間プランに契約すれば、月額プランよりもお得になりますが、それでも他のプラットフォームと比べてみても割高なことはたしか」
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野球専用プランで不満が加速
さらに、2月1日から導入された野球専用プランが利用者の不満を加速させている。
「”野球一本”というキャッチフレーズを掲げた月額2,300円の『DAZN BASEBALL』プランで、各チームの春季キャンプライブ配信から、普段の公式戦、クライマックスシリーズまで、プロ野球に関する様々なコンテンツを配信しています。ただ、野球以外のスポーツを見ている利用者からすれば、”自分たちはこんな大金払っているのに”“なんで野球だけ”と納得がいかないのも、うなずける差額です」
数多くある不満の中で特に目にするのが2016年の時にはなかったCMや広告。
「サッカーや野球の試合のライブ配信を見ようとすると、CMや広告が流れる仕組みになっています。スポーツにおいて数十秒の誤差というのは、試合の勝敗に関わる重要なシーンを見逃がしかねないということ。広告を流すにしても、攻守交替のときやハーフタイムなど、各スポーツが行われない時間のみにしてほしいものですね」
DAZN公式HPのヘルプセンターによると、
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《コマーシャルブレークは、私たちのビジネスの資金源です》と
この権利のおかげで、DAZNにおける大きなスポーツイベントを視聴者に届けることができているとし、《私たちはお客様のDAZN体験を最優先します》というスポーツ観戦を楽しんでほしい旨が綴られている。
SNSでは「問い合わせしても日本人じゃないから話が伝わらず解決しない」という声も…。視聴者に寄り添ったプラットフォームづくりを強く望みたい。