経営統合で合意したツルハホールディングスの鶴羽順社長(中央)とウエルシアホールディングスの桐沢英明社長(右)。左はイオンの吉田昭夫社長=11日午後、東京都千代田区 経営統合に向けた協議を進めていたドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスと同2位のツルハホールディングスは11日、統合を12月1日に実施すると発表した。「2027年末まで」としていた当初予定から2年前倒しし、株式交換によってツルハがウエルシアを完全子会社化する。両社の株式を持つイオン主導のドラッグストア再編で、売上高2兆円を超える新たなグループが誕生する。
イオンは統合後のツルハに対するTOB(株式公開買い付け)を26年1月まで実施。保有比率を50.9%に引き上げ、連結子会社化する。ウエルシアは統合前の11月27日に上場廃止となり、ツルハは上場を維持する。
今後、物流や商品供給・開発などで連携し、3年で500億円の統合効果を見込む。イオンの協力も得て海外展開も進め、32年2月期には売上高3兆円、営業利益2100億円を目指す。東京都内で記者会見したツルハの鶴羽順社長は「日本ナンバーワンからアジアナンバーワンのグローバル企業に成長していく」と、統合の意義を強調した。
統合後のツルハの社長は鶴羽氏が続ける。「ツルハ」「ウエルシア」のブランドは維持する。