パルマ所属の鈴木彩艶(左)、ユヴェントス所属のユルディズ(右) [写真]=Getty Images FIGC(イタリアサッカー連盟)は21日、同日に予定されていたセリエAの4試合を中止とすることを発表した。
ローマ教皇庁は21日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、同日にバチカン市国内の教皇公邸で亡くなったことを発表。フランシスコ教皇は呼吸器の感染症や肺炎などを患った関係で、2月中旬から1カ月以上にわたって、ローマ市内の病院に入院していた。退院後、今月20日にはキリスト教の復活祭のミサのため、バチカンのサン・ピエトロ広場にも姿を見せていたものの、翌日に88歳での逝去が明かされていた。
これに伴い、FIGCは哀悼の意をを示して、同日に予定されていた同連盟主催の全試合を中止とすることを発表。プロの試合だけでなく、アマチュアの試合も対象。イタリア国内トップカテゴリーのセリエAでは、日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョが、ユヴェントスとのホームゲームを控えていたものの、同試合を含めた4つの試合が中止となる。
なお、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス出身のフランシスコ教皇は、同国のサン・ロレンソの熱狂的サポーターとしても知られている。サン・ロレンソは、教皇就任を祝福した記念ユニフォームも作成したことがある。また、現時点では完成していないものの、同クラブの新スタジアムにはフランシスコ教皇の名が冠されることも明かされている。また、これまでにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アメリカ)ら数々のサッカー選手が謁見したことでも知られ、サンプドリア在籍時には元日本代表DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー/アメリカ)もフランシスコ教皇を謁見している。
今回、FIGCによって発表された、中止となるセリエAの試合は下記の通り。
▼セリエA第33節
・トリノvsウディネーゼ
・カリアリvsフィオレンティーナ
・ジェノアvsラツィオ
・パルマ・カルチョvsユヴェントス