米Googleの持株会社である米Alphabetは4月24日(現地時間)、2025年第1四半期(2025年1月〜3月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は前年同期比12%増の902億3400万ドル(アナリスト予想は891億2000万ドル)、純利益は46%増の345億4000万ドル(1株当たり2.81ドル、アナリスト予想は2.01ドル)だった。売上高は7四半期連続の2桁台の増加で、アナリスト予測を大きく上回った。
スンダー・ピチャイCEOは、「この成長の根底には、当社のユニークなフルスタックのAIアプローチがある」とし、同四半期に展開した「Gemini 2.5」が将来のイノベーションの基盤になると語った。
また、「AI Overviews」(日本では「AIによる概要」)のMAUが15億人以上になり、Google検索はこうした機能によって「引き続き力強い成長を見せている」と述べた。「YouTube」や「Google One」のサブスクリプション数は2億7000万件を超えたことにも触れた。
部門別では、広告、Android、Chrome、デバイス、Googleマップ、Google Play、検索、YouTubeを担う「Googleサービス」セグメントの売上高は10%増の773億ドル。YouTube広告が好調だった。YouTubeは今年で20周年を迎えた。
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インフラ、プラットフォームサービス、アプリを含む「Google Cloud」セグメントの売上高は28%増の123億ドル。Google Cloud Platform(GCP)のコアGCP製品、TPUなどのAIインフラ、Geminiなどの生成AIの成長が牽引した。
Alphabetの「Other Bets」(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Xなど)の売上高は9%減の4億5000万ドル(営業損失は12億2600万ドルで、前年同期より増加した)。Waymoは週当たり25万回以上の無人タクシーサービスを提供しており、これは前年の5倍の規模になるという。
総従業員数は前年同期より4824人増の18万5719人。
業績発表後の電話会見で、AIの概要やAI Mode、Geminiなどの複数のAI検索ツールは将来的にも別々の体験として存続するのか、あるいは統合されていくのかという質問があり、ピチャイ氏はこれに対し、検索とGeminiは明確に異なる取り組みであり続けると考えており、異なるユースケースに対応すると答えた。検索内では、AIの概要が広範なユーザーベースを対象とするのに対し、AI ModeはAIを活用した先進的な体験を追求する最先端の試みであると説明した。
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