
■MLB ドジャース 9−2 パイレーツ(日本時間28日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース大谷翔平(30)が本拠地でのパイレーツ戦に“1番・DH”で先発出場し、4打数2安打1四球。2試合連続となるマルチヒットをマークした。投手陣では先発のT.グラスノー(31)が2回の投球練習終了後に右肩の違和感で緊急降板となった。
前日27日は今季4度目の3安打を放ち「最近、打ててなかったので、良いきっかけになるといいなと。明日は切り替えていいパフォーマンスができるように」と話した大谷。パイレーツの先発は左腕のB.ファルター(28)、昨季、初対戦し6打数1安打2三振。
大谷の打席を迎える前の1回表、ドジャース先発、グラスノーは2死から3番・ベテランのA.マッカッチェン(38)に3号ソロを浴びると、4番・E.バルデス(26)にも2号ソロと2者連続ホームランで2点を失った。
いきなり追いかける立場となったドジャース、1回の大谷の第1打席、2球で2ストライクと追い込まれたが、ここから大谷が外角高めのカーブ、内角高めのシンカーとファウルで粘り、7球目は顔面付近のボールをのけ反って避け、目を大きく見開いて驚いた表情を見せた。大谷はボールをしっかり見極めて、四球で出塁した。
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さらに2番・M.ベッツ(32)がヒットで続き1死二、三塁のチャンスを作ると、4番・F.フリーマン(35)がライト前への2点タイムリー、“MVPトリオ”ですぐにドジャースが追いついた。さらに5番・T.エドマン(29)の打球をサードがエラー、この打球で1塁からフリーマンが激走を見せて一気にホームイン、右足首を痛めていたフリーマンが好走塁を見せた。この回、ドジャースは4点を奪い逆転に成功した。
しかし、2回のマウンドに立ち、ピッチング練習を終えたグラスノーが前回の足のけいれんと同様に表情をゆがめ、D.ロバーツ監督(52)がマウンドへ向かい、まさかの降板となった。球団は右肩の違和感と発表し、B.スネル(32)に続き、先発投手がまたも離脱危機となった。
2回、1死一塁で迎えた大谷の第2打席、カウント2-0と打者有利のカウントから内角低めのシンカーに腕を上手くたたんで完璧にとらえ、ライト線へ。打球速度は113.3マイル(181.8キロ)の弾丸ライナーであっという間にフェンスに到達するツーベース。大谷がチャンスメイクすると、2番・ベッツが犠牲フライと追加点を奪った。
4回、1死走者なしで大谷の第3打席、カウント2-2から外角低めのスライダーを体勢を崩しながらもファウル。6球目、内角高めのストレートに空振り三振に倒れた。
5回には3番・T.ヘルナンデス(32)が8号ソロ、メジャー通算200号のメモリアルアーチで追加点を奪った。さらに大谷が「スタートは苦しんでいたけど、中心になって良い活躍をしている」と語っていた6番・A.パヘス(24)が5号ツーランと打線が奮起した。
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2死一、二塁で迎えた大谷の第4打席、パイレーツ2人目、K.ニコラス(26)と対戦、緩いカーブとストレートの組み合わせでカウント1-2と追い込まれてから、内角低めに誘ってきたカーブを見極めた。しかし、この打席で初めて見る内角低めのスライダーに空振り三振に打ち取られた。
7回の第5打席はパイレーツ3人目、C.ホルダーマン(29)の甘く入ってきたカットボールを逃さず、打球は上がらなかったが、ライト前へヒット。2試合連続のマルチをマークした。
試合はグラスノーの緊急降板も中継ぎ投手陣がしっかりとつなぎ、打線も効率よく点を奪い、ドジャースが連勝、2カードぶりの勝ち越しとなった。