運転席に人とみられる姿確認=2日にも救出へ―埼玉県道陥没
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2025年05月01日 18:31 時事通信社

埼玉県八潮市の県道交差点で1月、道路が陥没しトラックが転落した事故で、現場となった下水道管内に1日早朝、警察官や消防隊員らが事故後初めて立ち入り、安全確認を行った。残された運転席の内側に、人とみられる姿が目視で確認された。
県は同日午後、災害対策本部会議を開き、早ければ2日にも下水道管の内部に取り残されている男性運転手(74)の救出作業が行われると明らかにした。警察や消防との合議の上、最終判断した。
立ち入りの結果、硫化水素の濃度や下水の量は、救出作業を実施しても問題ないレベルであることが確認されたという。大野元裕知事は「一刻も早く事故に巻き込まれた方の救出に結び付けたい」と話した。
硫黄臭が漂う現場には午前4時40分ごろ、警察官や消防隊員ら約20人を乗せたバスが到着。防護服を二重に着て、酸素ボンベやマスクを装着すると、地下約10メートルの管内に向かった。下水の量が少ない早朝に実施され、出動した3部隊のうち2部隊が、約20分ずつ活動したという。
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