
■アジアチャンピオンズリーグ・エリート決勝 川崎フロンターレ 0−2 アル・アハリ・サウジ(日本時間4日、サウジアラビア・ジッダ)
アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)決勝で、J1の川崎フロンターレが、サウジアラビアのアル・アハリに0−2で敗れ、クラブ史上初のACLE初制覇はならず準優勝に終わった。前半35分と42分に失点した川崎F。2点を追いかける展開となった後半、途中出場組が何度かチャンスを作るが、得点まではいかない。相手の分厚い守備を崩せず、最後までゴールを奪えないまま0−2の完敗となった。
川崎Fは準々決勝でカタールリーグ王者のアル・サッドを延長戦の末3−2で撃破。中2日で行われた準決勝では世界最高のサッカー選手の1人、FWクリスティアーノ・ロナウド(40)を擁するサウジアラビアのアル・ナスルも3−2で破り、強豪相手に連勝して初の決勝進出を果たした。
決勝の相手は地元・サウジアラビアのアル・アハリ。完全アウェーでの戦いに挑んだ川崎Fのスタメンは、GK山口瑠伊(26)、DFは高井幸大(20)、佐々木旭(25)、三浦颯太(24)、丸山祐市(35)の4人。MFには脇坂泰斗(29)、河原創(27)、家長昭博(38)、山本悠樹(27)。FWはエリソン(26)とマルシーニョ(29)の2人が入った。
前半5分、ペナルティエリア内から強烈なシュートを浴びるが、GK・山口が横っ飛びでセーブ。直後のコーナーキックからの攻撃にも山口が体を張ってゴールを死守する。11分には左サイドでボールを受けたマルシーニョが、ワンタッチで相手をかわすと、ドリブルでペナルティエリア内に侵入。最初のシュートは相手に阻まれるが、こぼれ球に反応してもう一度シュート。しかし、わずかに枠の外に外れる。
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中盤以降は相手にボールを保持され、防戦一方の川崎F。それでもGK山口を中心に高い集中力を保ち、ゴールを許さない。しかし35分、自陣でガレーノ(27)にフリーの状態で狙いすましたシュートを打たれ、0−1と先制される。42分には、右サイドで縦パスに反応した元ブラジル代表のロベルト・フィルミーノ(33)にクロスを許し、走り込んだフランク ケシエ(28)に頭で決められ、0−2とリードされて前半を折り返した。
後半12分、川崎Fは敵陣左サイドで細かくパスを繋ぎ、脇坂がゴール前へクロス。これに途中から入ったファンウェルメスケルケン際(30)がヘディングシュートを放つがゴールラインを割る。31分には途中から入った2人がチャンスを作る。左サイドで大関友翔(20)が横にパスを出し、伊藤達哉(27)が左足を振り抜く。ボールはゴールのわずか左に外れる。さらにコーナーキックからボールを受けた伊藤が、右足で強烈なシュートを放つが枠の外。
その後も何度かゴール前に攻め上がるものの、相手の素早い寄せでシュートまでいけない。分厚い守備を崩せず、0−2のままタイムアップとなった。