賭博開帳図利容疑で逮捕され、警視庁蔵前署を出る汪毅容疑者(中央)=11日午前、東京都台東区 東京・池袋のマンションの一室でポーカー賭博場を開いたとして、警視庁国際犯罪対策課は11日までに、賭博開帳図利容疑で、いずれも中国籍で、無職の汪毅容疑者(42)=東京都北区浮間、職業不詳の余佳怡容疑者(24)=住居不詳=ら3人を現行犯逮捕した。汪容疑者は「仲間内でポーカーをしていただけだ」と容疑を否認している。
同課は、30〜60代の男性客9人も賭博容疑で現行犯逮捕。うち8人が中国籍だったといい、汪容疑者らが中国人を対象に集客していたとみている。
同課によると、汪容疑者らは月に8回程度、午後8時〜翌日午前3時ごろに賭博を開催。手数料として客から勝ち金の5%を受け取っており、昨年7月〜今年5月に少なくとも6000万円の売り上げがあったとみられる。
逮捕容疑は今月9日午後11時ごろ、豊島区池袋のマンション5階の一室で、客にポーカー賭博をさせ、手数料名目で金銭を得た疑い。
捜査関係者によると、汪容疑者らは複数の賭博場を運営し、それぞれ別の日に営業をしていた。同容疑者は、マカオや香港にたびたび渡航していたといい、目的などを詳しく調べる。
同課は9日、賭博場を家宅捜索し、ポーカー台1台とトランプ、現金200万円などを押収した。入り口には看板などは設置されていなかった。

ポーカー賭博場の摘発で押収されたチップやトランプ=11日午前、東京都台東区の警視庁蔵前署