フジ・メディア・ホールディングス本社=東京都港区 フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は28日、株主提案に関する協議に同社が応じないとする大株主の米投資ファンドの主張に「事実ではない」と反論するコメントを発表した。フジHDは「計64回のメール・電話や面談を通じて真摯(しんし)に対話してきた」と訴えている。
来月25日のフジHDの株主総会に向け、同社と米ファンドのダルトン・インベストメンツは、それぞれ10人超の取締役候補を提案した。ダルトンは、フジHD側の提案として自らの候補の受け入れを望んだが拒否され、「協議もしないで全員反対と決めたのは遺憾だ」と批判していた。
フジHDは、ダルトンが提案した不動産事業の切り離しも否定。「メディア系デベロッパー(開発事業者)として唯一無二の強みを発揮している」と説明した。