セコムのブランドアンバサダーを務めた長嶋茂雄さんの出演画像(同社提供) 長嶋茂雄さんが3日死去したことを受け、経済界からも悼む声が相次いだ。キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は、「野球界の象徴としての存在感を生涯にわたり示し続けておられた」とのコメントを公表。「またお目に掛かれる日を楽しみにしておりましたが、かなわず残念でなりません」と故人をしのんだ。
経団連会長も務めた御手洗氏は、長嶋さんや巨人を応援する財界人の集い「燦燦(さんさん)会」の会長で、長嶋さんとも親しく接していたという。同会メンバーの上原茂大正製薬ホールディングス社長も「球界を超えて日本中に勇気と夢を与え続けた、唯一無二の存在」と振り返った。
経済同友会の新浪剛史代表幹事は、「明るさが日本の経済社会になくてはならない存在だった。時代が一つ終わったと感じる」と述べた。
「セコム、してますか?」のキャッチコピーで、長嶋さんが35年にわたりCMなどに出演した警備大手セコムは「ご功績に深く感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」とコメント。乳酸菌飲料「カルピス」「アミールS」のCMに起用していたアサヒ飲料も「ブランドにかけがえのない価値を与えてくださった」と感謝の意を示した。