限定公開( 3 )
首都圏にある“地下神殿”をマインクラフトで再現した動画が、国土交通省の公式YouTubeチャンネルで5月16日に公開されました。動画の再生数は、記事執筆時点で16万回を超えています。
地下神殿とは、街を水害から守るための治水施設「首都圏外郭放水路」のこと。国土交通省は治水と防災について、ゲーム内で探検しながら主体的に学んでもらうためマインクラフトのワールドを作成しました。再現したのは、首都圏外郭放水路の設備である調圧水槽と第1立坑、第3立坑の3つ。建築にあたっては、「実際の設計図を基にマインクラフト用に落とし込んだ」とコメントしています。なんというリアルさ……。
今回投稿された、首都圏外郭放水路の役割と構造を伝える動画は、警報発令から江戸川へ水を戻す場面まで全てのシーンがMinecraftで再現されています。
マインクラフトの世界で豪雨が発生! このままでは街が水びたしになってしまいます。大雨・洪水警報が発令される中、オペレーションセンターにいる職員が水門を操作。第3立坑へ水を流入させました。
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第3立坑は洪水時に川から水を取り込むため造られた深さ約70メートル、幅30メートルの巨大な縦穴。ここにたまった水は立坑間トンネルを通って第1立坑へと流れていきます。
第1立坑は、他の立坑へ流入した水を調圧水槽へ流すための設備。その調圧水槽は水の勢いを弱めて安定した流れで排水する役割を担っており、巨大な空間に高さ18メートルの柱が59本も並んでいるビジュアルから“地下神殿”とも呼ばれています。
オペレーションセンターで水位を確認した後、調圧水槽の奥にある排水ポンプを起動。江戸川への排水が無事に始まり、街は水害から守られました。
国土交通省はYouTubeチャンネルとX(Twitter/@MLIT_JAPAN)アカウントを通じて、さまざまな情報を発信中。なお、今回再現した首都圏外郭放水路のワールドデータは江戸川河川事務所の公式サイトで公開されています。
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