ガソリンスタンドでの給油(資料写真) 経済産業省が25日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭小売価格(23日時点)は、全国平均で172円80銭と前週比1円60銭上昇した。調査がなかった大型連休を除き9週ぶりの値上がり。中東情勢悪化への懸念が強まり、原油価格が上昇基調となったことが影響した。
政府は5月にガソリン価格の抑制策として、石油元売り会社への定額補助を開始。現在は上限である1リットル当たり10円を支給している。中東情勢緊迫化に伴い、26日からは原油価格の急激な上昇に備えた追加の激変緩和措置も実施。小売価格が175円を超える部分について全額補助し、同日から7月2日までの補助額は合計13円40銭となる。
ガソリン価格は、地域別では43都道府県で上昇。横ばいは1県で値下がりは3県だった。最高値は鹿児島の182円60銭で、長崎の181円50銭が続いた。最安値は愛知の166円ちょうど。
ガソリン価格は原油の値動きが遅れて反映される。このため、日本エネルギー経済研究所石油情報センターは来週も値上がりを見込んでいる。