26日の朝、宮崎と鹿児島にまたがる新燃岳が再び噴火しました。同じ鹿児島県では、トカラ列島で地震が連続。6日間で400回以上にのぼっていて、島の子どもたちからは「寝るのが怖い」という声があがっています。
【写真で見る】悪石島の小学6年生「いつ大きい地震が来るか分からず、寝るのが怖い」
霧島連山の新燃岳 再び噴火26日朝、鹿児島と宮崎にまたがる霧島連山の新燃岳が再び噴火しました。
新燃岳では6月22日に7年ぶりに噴火が発生。24日に噴火警戒レベルを2から3の「入山規制」に引き上げました。
鹿児島・小宝島の島民
「震度3が来るのでびっくりして目が覚めたり、島の方には揺れで酔ってきたっていう人もいる」
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鹿児島県南部に位置するトカラ列島。12の島からなり、7つの有人島には合わせて669人が生活しています。
トカラ列島では、6月21日以降、周辺の海域などを震源とする地震が多発。26日午後9時までの6日間で合計477回の地震を観測しました。
中でも、強い地震を観測しているのが、震度4の揺れを6回観測した悪石島です。
十島村悪石島学園 小窪卓也教頭
「診療所には医師は常駐しておりません。ケガ・病気の場合には、奄美大島もしくは鹿児島市内にドクターヘリで搬送になる」
島は、鹿児島市のはるか先、西南西250キロの場所にあります。島には89人が暮らし、伝統行事の「ボゼ祭り」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
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アクセスするには、鹿児島港から週2便しかないフェリーで約10時間をかけ、移動する必要があります。
十島村悪石島学園 小窪卓也教頭
「おはようございます。ゆうべは眠れましたか」
生徒
「0時15分くらいに地震が」
「震度4くらいあったよね」
十島村悪石島学園 小窪卓也教頭
「眠れなかったか…」
生徒
「眠い」
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小学生から中学生までの14人が通う悪石島学園では、ヘルメットをかぶったり、傍らに置いた状態での授業を行い、水泳の授業は急遽中止となりました。
小学6年生
「いつ大きい地震が来るか分からず、寝るのが怖い」
「何回も地震が来て、その度に“また地震だ”って、疲れがずっと溜まっている」
先生も心配の声を漏らします。
十島村悪石島学園 小窪卓也教頭
「非常に子供たちも不安を感じて落ち着かない。ずっと続いてると、いつ終わるんだろうと出口が見えない不安感がある」
悪石島では過去にも大きな地震の被害がありました。2021年、震度5強の地震を観測した悪石島。商店では物が散乱し、墓石にも被害がありました。
当時の住民のおよそ4割は島外へ避難。このとき、悪石島を含むトカラ列島の周辺では、わずか1か月で300回以上の地震を観測しました。たった6日間で、それを上回る477回を観測している今回のトカラ列島での地震。
十島村悪石島学園 小窪卓也教頭
「子供たちには終わらない地震はないからと。平穏な子供たちの学校生活が取り戻せる日が早く来てほしいと感じている」
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