限定公開( 4 )
日本陸上競技連盟アスリート委員会が1日、同連盟公式サイトで「迷惑撮影の根絶に向けて」と題する声明を発表した。
アスリートを対象とした迷惑撮影行為や性的目的のSNSでの投稿が後を絶たない状況に「断じて容認することはできません」と非難。陸上関係者やファンへの協力と理解を求めた。
同連盟は「アスリートが安心してスポーツに取り組める環境づくり」を目指し、一部競技会では観客の撮影ルールの規制や禁止が実施されている。毎夏に開催される日本選手権では、撮影禁止の座席エリアを設置。日本学生陸上競技連合は今年6月の日本学生対校選手権(日本インカレ)において、一般観客による一眼レフカメラやビデオカメラ等での撮影を全面的に禁止とした。
こうした状況を受け、日本陸連アスリート委員会は「写真や動画の撮影は、スポーツ観戦の楽しみを構成する大切な要素の一つ」と撮影行為に理解を示した上で「国内の陸上競技大会において健全な撮影文化が失われつつある現状に、私たちアスリート委員会は危機感を抱いています」と言及。迷惑撮影について「アスリートのプライバシーを著しく侵害し、安全で公正な競技環境を損なうだけでなく、スポーツの価値の根幹をなす『スポーツ・インテグリティ』を脅かすもの」と非難し「陸上競技に関わるすべての皆さまに、改めて対策へのご理解とご協力をお願い申し上げます」と呼びかけた。
今年の日本選手権は今月4日に開幕し、東京・国立競技場で6日まで開催。9月には同所で世界選手権東京大会(13〜21日)が行われる。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。