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<ラグビーテストマッチ・リポビタンDチャレンジカップ2025:日本24−19ウェールズ>◇5日◇福岡・ミクニワールドスタジアム北九州◇観衆1万3487人
日本代表(世界ランク13位)がウェールズ代表(同12位)を撃破した。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)の第2次政権2季目テストマッチ初戦で逆転勝ち。過去1勝13敗だった強敵から、約12年ぶりの白星を挙げた。
主将のフランカー、リーチ・マイケル(36=東芝ブレイブルーパス東京)は「後半、絶対に走れる自信があった。後半、日本代表らしいプレーをして勝ててよかった」と喜んだ。
前半は苦しんだ。4分に先制点を許した。16分にFB松永拓朗(26=東芝ブレイブルーパス東京)がトライを挙げたが、3分後に負傷交代となった。
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投入された中楠一期(25=リコーブラックラムズ東京)が直後のプレーで、トライエリアで手でボールをはたいたと判定され、認定トライで7−14。直後にキックミスの流れから再びトライを許し、7−19で前半を折り返した。
後半は無得点の時間帯が続いたが、59分に加点。13フェーズ攻撃を重ね、中楠が左隅にトライ。前半に自らが反則を犯した地点に飛び込み、反撃ののろしを上げた。
24分に李がPGを確実に決めて17−19と2点差に迫る。そして30分。モールからハラトア・ヴァイレア(26=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がトライ。24−19と逆転し、逃げ切った。
ジョーンズ体制初年度の昨季は、4勝7敗と苦戦した。今季は、12月に27年W杯オーストラリア大会の抽選会を控えており、有利な組み分けにするためにも結果が必要。この試合に向け、2日前の会見でジョーンズHCは「結果を出すことが一番大事」と意気込んでいた。1つランクが上の相手との貴重な直接対決初戦を制した。
ウェールズからの勝利は、第1次ジョーンズ政権の13年6月15日(23○8、東京・秩父宮ラグビー場)以来となる。今季の開幕会見で指揮官は「自分たちを信じることができ、自信をつけてW杯に進んでいけた」と、2年後のW杯イングランド大会で初の3勝を挙げるなど飛躍のきっかけとなった試合を振り返っていた。
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先月28日には、JAPAN XVとしてマオリ・オールブラックス戦に臨み、20−53の大敗を喫した。防御を課題に挙げていたが、改善の兆しを見せた。
次戦は12日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸で再びウェールズと相まみえる。2連戦の結果次第では、ジョーンズHCの進退問題に発展する可能性もある中、土俵際で踏ん張った。2連勝で不安を払拭してみせる。【飯岡大暉】
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