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レスリングで12年ロンドン五輪(オリンピック)女子48キロ級の金メダルに輝いた小原日登美(おばら・ひとみ)さんが18日に44歳で急逝していたことを受けて、後輩の吉田沙保里さん(42)が20日、追悼した。
インスタグラムのストーリーズを更新。同じロンドン組のメダリストで記念撮影した女子日本代表の写真に、感謝と惜別のメッセージを添えた。
「ロンドンオリンピック 過去最高に調子の悪かった私は 日登美先輩の金メダルを見せてもらって 特別な勇気をもらい金メダルを獲ることができました」
「ロンドンで一緒に金メダルを獲ることができてとても嬉しかったです」
「大学の先輩後輩として ライバルとして そして仲間として同じ時代に切磋琢磨できたことはかけがえのない日々でした」
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「本当にありがとうございました」
「心よりご冥福をお祈りいたします」
小原さんは青森・八戸工大一高から中京女子大(現・至学館大)で、吉田さんは三重・久居高から同じ大学に進学。2学年下の間柄だった。
小原さんは在学中の2000、01年の世界選手権で優勝したが、非五輪階級の51キロ級だったため55キロ級に上げて04年アテネ五輪を目指したものの、吉田さんに敗れて出場はかなわなかった。
08年北京五輪も逃して引退したが、ロンドン大会を目指して48キロ級で復帰。31歳で悲願の初出場を果たし、日本勢にとって同階級初となる金メダルを獲得していた。
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後輩の吉田さんは五輪3連覇と銀メダル1つ。「霊長類最強女子」として世界選手権は13度、制覇した。小原さんも世界選手権で8度の優勝を誇り、ともに世界的な選手として活躍。22年には2人そろって世界レスリング連盟(UWW)の殿堂入りを果たしていた。
2人の恩師で、至学館大の栄和人前監督(65)も前日19日、小原さんについて「つらくてつらくて涙が止まらない。天才レスラーだった。とにかく努力家で責任感も強かった。これからだったのに。レスリングの申し子が…今でも信じられない」と深い悲しみを打ち明けていた。
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