消費者庁の措置命令取り消し=「糖質カット」炊飯器巡り初判決―東京地裁

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2025年07月25日 19:31  時事通信社

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時事通信社

東京地裁=東京都千代田区(EPA時事)
 ご飯の「糖質カット」をうたう炊飯器を巡り、消費者庁が景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出したのは違法だとして、販売会社forty―four(東京)が処分取り消しを求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。鎌野真敬裁判長は「商品が著しく優良であると表示するものとは言えない」として取り消した。同庁の措置命令を取り消す判決は初めて。

 判決によると、同社は2021〜23年、自社サイトで「おいしさそのまま糖質45%カット」などと炊飯器を紹介。消費者庁からの指摘を受けて裏付け資料を提出したが、合理的な根拠がないとして措置命令を受けた。

 訴訟では、糖質カット機能で炊いた米も通常の機能と同様の炊き上がりになるかのように表示していたとする認定の適法性が争点となった。

 鎌野裁判長は、表示では米の糖質を削減することが強調されており、一般的な炊飯器で炊いた米とは異なる炊き上がりになることが示されていると判断。「消費者が『同様の炊き上がり』と認識するとは認められない」などとして、優良誤認表示に該当しないと結論付けた。

 同社側代理人の山口建章弁護士は「事業者が提出した資料の検討が不十分なまま措置命令が出されている。運用の在り方に一石を投じる判決だ」と評価した。

 消費者庁表示対策課の話 主張が認められず残念。判決内容を精査し、対応を検討する。 

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  • 残業カットならいけたんだろうなぁ(´・ω・`)ションボリ
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