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ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震の発生に伴い、気象庁は30日、午前10時17分に北海道根室市花咲で津波の第1波を観測し、最大波の高さは30センチと発表した。
根室市内では地震発生後、防災無線のサイレンが鳴り響いた。津波注意報や警報が発表され、市は緊急の避難指示を出した。市内では車で高台へ避難しようとする市民の車の列ができ一時渋滞した。
漁港では、船の破損を避けるため、津波注意報の段階で沖合に「沖出し」する漁船もいたが、警報に格上げされたのを受け、多くのサンマ漁船が次々に沖出しした。岸壁に近い防潮堤も閉じられた。
一方、根室港では根室海上保安部の巡視船「さろま」が海上での被害状況把握などのため、「津波注意報発令中」の電光掲示をしながら出港した。
この日、根室港では、北方領土の元島民らが今年度3回目の「北方領土洋上慰霊」に向かう予定だったが、参加者はバスで避難し、待機している。再開のめどは立っていない。【本間浩昭】
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