オリオンビールのロゴ オリオンビール(沖縄県豊見城市)が9月にも東京証券取引所へ上場する見通しであることが13日、分かった。上場が認められれば、沖縄県に本社を置く製造業として初めてとなる。同社は2019年に米投資ファンドのカーライル・グループと野村ホールディングス(HD)が約570億円で買収。5年をめどに新規上場を目指していた。
オリオンビールは1957年に「沖縄ビール」として創業した沖縄県を代表するビールメーカー。新型コロナウイルス感染症の拡大期には業績が大きく落ち込み、当時社長だった早瀬京鋳氏が退任。約半年間の空席の後、現社長の村野一氏が後任に就き再建に着手。沖縄の好調な観光需要を背景に直近の業績は回復基調にあった。