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広島松田元球団オーナー(74)が24日、新井貴浩監督(48)の来季続投を明言した。就任3年目の今季は初めて優勝争いに絡むことができず、特に後半戦で失速。59勝74敗5分けの借金15で5位に沈み、2年連続CS進出を逃した。
それでも世代交代を図り、若手を積極的に起用。中村奨や新人佐々木がシーズン終盤に安定した結果を残すなど、明るい兆しも見える。「監督にとってはつらい1年間だったかもしれない。来年以降もつらいかもしれないけど、絶対に成果を出してくれると思っている。途中でやめるよりも、成果を見たい」。過渡期にあるチームを託す考えを明かした。
この日、マツダスタジアムでの全体練習に参加した新井監督は、松田オーナーからの続投要請に感謝しつつ覚悟を新たにした。
「任せていただいて、また期待していただいて、ありがたいことですし、その期待に応えられるように頑張っていきたい。麦のように頑張っていきたい」
自身が大事にする「踏まれても踏まれても、真っすぐ伸びる麦のように生きろ」という言葉を胸に来季を見据える。
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「(選手を)育てていく、つくっていくというのは、一朝一夕ではいかない。こちらは辛抱強く、忍耐強くやっていきたい。各選手がどのようにしたら花が咲いていくのか、知恵を出してやっていかないといけないと思う。選手は置かれた場所で絶対に花を咲かせてやるんだという気持ちで、頑張ってもらいたい」
3年目に断行した世代交代の流れをくみながら残り試合を戦い、4年目に向けたビジョンを描いていく。
◆新井貴浩(あらい・たかひろ)1977年(昭52)1月30日生まれ、広島県出身。広島工−駒大を経て98年ドラフト6位で広島入団。05年本塁打王。07年オフに阪神へFA移籍。11年打点王。14年オフに自由契約で広島に復帰。16年にリーグ最年長でMVP受賞。18年限りで現役を引退。06年WBC、08年北京五輪で日本代表入り。23年から広島の監督を務める。プロ20年間の通算は出場2383試合、打率2割8分7厘、319本塁打、1303打点。現役時代は189センチ、102キロ。右投げ右打ち。
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