国に30万円賠償命令=名古屋刑務所の受刑者に暴言―東京地裁

42

2025年10月20日 10:31  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

名古屋刑務所=愛知県みよし市
 名古屋刑務所(愛知県みよし市)で2022年、男性受刑者=当時(71)=が死亡したのは適切な医療を提供しなかったためだなどとして、遺族が国に計約4000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。知野明裁判長は死亡との因果関係を否定する一方、刑務官らによる暴言などの違法性を認めて約30万円の賠償を命じた。

 判決によると、男性は暴行罪で服役中の22年2月22日、心筋梗塞の疑いで病院に搬送され、刑務所に戻った後の同3月1日に多臓器不全で死亡した。

 知野裁判長は、刑務官7人が男性の指印を不正使用したり暴言を吐いたりしており、男性の人格権を違法に侵害したと認定。「刑務所内の規律と秩序の維持とは関連なく行われ、正当化される余地はない」と述べた。

 遺族側は、男性が搬送の9日前に胸の痛みなどを訴えており、早期に検査し治療を始めていれば死亡は避けられたと主張していたが、「療養看護や診察が適切さを欠いたと認めることはできない」と判断。検査を実施しなかったことと死亡の因果関係は認められないと結論付けた。 

このニュースに関するつぶやき

  • >遺族が国に計約4000万円の損害賠償を求め・・・← 恥っず。一家から犯罪者を出したってだけでも恥ずかしいのに、その犯罪者の死に乗じて国に「金を出せ」って、こいつら羞恥心のかけらも無いな!
    • イイネ!17
    • コメント 3件

つぶやき一覧へ(38件)

ニュース設定