ソフトバンク1位指名の佐々木麟太郎 所属事務所が会見「米ドラフト会議後に進路決断へ」

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2025年10月27日 12:40  日刊スポーツ

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スタンフォード大・佐々木麟太郎

ソフトバンクからドラフト1位指名を受けた米スタンフォード大学の佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)のマネジメント会社「株式会社ナイスガイ・パートナーズ」の木下博之氏は27日、都内で会見を開き、佐々木の現状と今後の方針を説明した。


進路選択の時期について、木下氏は「米ドラフトを待って決めることになると思う。いろいろな状況を見ながら、最終的には本人が決断するだろう」と話した。ソフトバンク城島CBOが近日中に花巻東を訪れ、佐々木の父である佐々木監督にあいさつを行い、11月中に米国を訪れ本人にあいさつする予定だ。


ドラフト会議当日の佐々木の様子も明かされた。同会議は米時間で午前1時だったが、佐々木は起きてインターネット中継で指名の瞬間を見ていたという。ソフトバンクからの指名後、王球団会長から祝意の電話が入り、短く会話した。事前の接触や打診はなかったといい、木下氏は「本人も全く予想しておらず大変驚いていた」と説明した。


そして指名したソフトバンクとDeNA両球団に深く感謝しているという。「これまで見ていただいた球団にも感謝しています」と木下氏に伝えた。


佐々木の近況については、9月初旬に渡米し、現在はスタンフォード大の2学年目に在籍。平日は早朝のトレーニング、授業、練習、夜の自習という生活を送っている。授業はすべて英語で受講しており、「経営者、起業家向けの会計学」が特に面白いと話しているという。1年目の単位はすべて取得済みで、ACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)の「優秀賞」にも選出された。


この日は休日で、気分転換に買い物へ出かけていたという。木下氏は「現地生活には順応しており、チーム内では中心的存在になっている」と話した。


今後の進路選択について、木下氏は「今シーズンはスタンフォード大学でプレーする」と明言した。米大学野球シーズンは2月中旬〜5月末までの予定。全国大会に進出すれば6月下旬まで試合が続く見込みとなっている。シーズンが終了までは、進路に関する交渉は一切行うことができない。


事務所によると、進路の可能性は3つあるという。


<1>MLB挑戦=来年7月中旬予定のMLBドラフトで指名されれば、大学を一時休学し契約。


<2>NPB入団=米ドラフト終了後、ソフトバンクと契約し、大学を休学して入団。


<3>大学残留=学業と競技を両立しつつ、スタンフォード大で活動を継続。


いずれの場合も「最終的な決断は、大学シーズン終了後に本人が行う」とした。交渉期限は、MLBは7月28日(米国時間)、NPBはは31日(日本時間)となっている。


また、NPBの指名対象選定については、「本人・家族・関係者の誰も事前に把握していなかった」と説明した。父・佐々木洋監督(花巻東)は「貴重な指名枠を無駄にするようなことは失礼」との考えから、視察に訪れた球団にその旨を伝達していたという。事務所は「ルール上、あいさつの受領は可能だが、契約交渉や条件提示は行わない」と説明。佐々木監督も「教え子がお世話になるかもしれない球団として、失礼のないようにあいさつは受ける」としている。


佐々木が米大学に進学した背景についても説明された。木下氏は「『すぐにMLBへ行きたい』という短期的な目的ではない」と言う。父・佐々木監督の「長い人生を見据え、学業と人間的成長の両立を」という意向が大きかったとし、「静かな環境で学べる場としてスタンフォードを選んだ」と語った。


アメリカでは、競技の旬に大学を一時休学してプロで活動し、その後復学して卒業する文化が定着しているとし、佐々木も「大学を卒業したいという強い意志を持っている」とした。

このニュースに関するつぶやき

  • ドライチのNPBか下位指名のMLBか選ぶことになる。メジャーは岡本や村上ほどの選手すら苦戦するだろうし、パワー違うのでメジャーではくすぶると思う。大谷はバケモノだとしても鈴木誠也はよくやってる
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