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生物学などの分野で基礎研究を支援する「大隅基礎科学創成財団」に、1日で180件を超える寄付が集まった。希少がんにより22歳で亡くなったXユーザー「なかやま」さんが、生前に予約投稿した「グエー死んだンゴ」への反響で、基礎研究にも支援の輪が広がった。
大隅基礎科学創成財団は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏が2017年に設立した公益財団。基礎科学研究の探究と次世代研究者の育成を支援している。
「グエー死んだンゴ」は、旧「2ちゃんねる」発のネットスラング(なんJ語)で、がんで命を落としたなかやまさんが、死を予感してXに残した“辞世の句”だった。これを見たXユーザーは、「成仏してクレメンス」となんJ語で追悼。「香典包んだンゴ」と、がん研究関連施設に寄付するムーブメントが起きた。
この流れを受けて10月26日、Xユーザーの「渡瀬ゆず」さんが、同財団への寄付を呼び掛け。「『国の研究費は短期で成果が出る課題に集中しがち』という問題点で設立され、寄付は『国の助成がされにくい課題』に使われます」と紹介した。
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この後、同財団への寄付が相次ぎ、28日に朝には180件を超えたという。財団のニュースレターによると、2023年8〜7月の年間の寄付件数が371件(1億2267万円)。件数だけで見ると、この半数を超える寄付があったことになる。
財団の公式Xは寄付に感謝し、「添えられた温かいコメントに胸がいっぱいです。コメントはすべて大隅理事長にお伝えいたします」などとポストし、感謝を述べ「これからも、純粋な好奇心で未知に挑む研究者を全力で応援していきます!」と意気込んでいる。
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高速バス「携帯充電器は手元で」(写真:ITmedia NEWS)52

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