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岩手県大船渡市は28日、2月の大規模山林火災の被害額が100億円超になったと明らかにした。調査中だった山林の被害額が59億円余りと判明した。渕上清市長は「改めて今回の火災が地域にもたらした影響の深刻さを痛感した」とのコメントを発表した。
市によると、2月末の大規模山林火災と2月中旬に発生した山火事について、衛星画像や現地調査で焼損木や被害程度を確認した。全ての焼損木に被害に応じて森林保険の保険金が支払われると仮定し、その総額の59億3900万円を被害額とした。内訳は人工林が54億3000万円、天然林が5億900万円だった。
大規模山林火災は2月26日に発生し、4月7日に鎮火した。焼損面積は平成以降に国内で発生した林野火災で最大だった。市は人工林を対象に、全額公費で焼損木の伐採や植林をする森林災害復旧事業の準備を進めている。水産業や農業など他産業の被害額は42億6600万円が確認されている。【奥田伸一】
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