【ソフトバンク】小久保監督の執念采配で王手、近藤健介の代打的中 中4日の有原航平で頂点だ

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2025年10月29日 22:51  日刊スポーツ

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阪神対ソフトバンク 選手交代を告げる小久保監督(撮影・上田博志)

<日本シリーズ:阪神2−3ソフトバンク>◇第4戦◇29日◇甲子園



きょう甲子園で舞う! ソフトバンクが5年ぶりの日本一に王手をかけた。「SMBC日本シリーズ2025」で黒星発進から3連勝。小久保裕紀監督(54)が6回に近藤健介外野手(32)の代打策を的中させるなど執念采配で勝利をもぎ取った。昨年のDeNAとの日本シリーズでは2連勝後まさかの4連敗で敗退。雪辱を果たすまであと1勝に迫った。第5戦は中4日で有原航平投手(33)に先発を託す勝負手で一気に決める。


   ◇   ◇   ◇


鷹が虎を追い詰めた。初戦黒星からの3連勝。敵地甲子園の大アウェーを物ともしない。小久保ホークスが5年ぶりの日本一まであと1勝に迫った。「一戦必勝です。やることは変わらない。しっかり準備します」。勝利監督インタビューで小久保監督は隙を見せなかった。


勝負手が実った。2−0の6回2死二塁。5回3安打無失点と好投していた先発大津の代打に近藤を送った。「(大津を)続投させるか迷ったけど」。決め手は得点圏に走者がいたこと。「(走者が)一塁ならいってない。スコアリングポジションなら近藤と決めていた」。近藤は左脇腹痛から再起し、今シリーズの第1戦で復帰。DH制がないセの本拠地では「代打の切り札」としてベンチに置いていた。その近藤は「勝負どころの決断だと思った」と指揮官の采配を重々理解して右前適時打。貴重な3点目。最終的に1点差に迫られただけに、勝利に大きく貢献した一打になった。


継投に入った6回は「7回の男」藤井を繰り上げた。森下、佐藤輝、大山のクリーンアップ相手に無失点。「6回の藤井は先にいいピッチャーから出そうと。出し惜しみはしない」。下位打線だった7回はヘルナンデスでつなぎ、8回は松本裕が2失点でしのぎ、9回は杉山が1点リードを守り切った。「今年はこの形なんでね。最後も信じて送りだした」。冷静な采配で阪神との接戦を制した。


いよいよ日本一に王手をかけた。小久保監督の執念は予告先発にも表れた。右のエース有原を中4日で第5戦に投入。シリーズ第1戦は黒星を喫したが6回2失点と粘投。2年連続最多勝右腕で一気の頂を目指す。「有原で決める? もちろん。その気持ちでやります」。初戦黒星から3連勝は、前回阪神と日本シリーズを戦った14年と全く同じ流れ。同年は4連勝で一気に決着をつけた。2連投中の守護神杉山は「明日(30日)も投げます」と3連投に気合十分。総力戦で甲子園胴上げを決める。【只松憲】

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  • 流石のSBも昨年の日本シリーズの下剋上大敗&先のクライマックス日本ハム戦の「あわや」のギリギリ逆転劇で肝を冷やし同じ過ちはしない決意覚悟で阪神戦を競り勝ったか?阪神も悪い足踏モードに?
    • イイネ!2
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