ユニクロが開催する「パフ展」の会場から
Image by: FAHIONSNAP
「ユニクロ(UNIQLO)」が、次世代高機能中綿アウターの「パフテック(PUFFTECH)」の販売を強化している。ユニクロの軽量アウターと言えば「ウルトラライトダウン」が看板商品だが、「世界中で人気のウルトラライトダウンに代えて、パフテックで高機能軽量アウターのポジションを取る。軽量アウター分野は、今後ダウンからパフテックに切り替えていく」と、遠藤真廣ファーストリテイリンググループ執行役員は話す。パフテックの認知向上を目指し、10月31日〜11月3日には原宿でイベント「パフ展」も開催する。
パフテックは2024年秋冬に発売。東レとの共同で、天然羽毛(ダウン)の構造を化学繊維で模して開発した。ダウンのように軽くかさ高性(膨らみ)があって、「ユニクロ至上最も軽くて暖かい機能性中綿アウター」をうたっている。
加えて、パフテックはダウンの弱点である湿気や雨の中でも保温力が落ちづらく、自宅で手洗いが可能。中綿はダウンよりもパックの中で片寄りづらいため、ダウン以上にさまざまなデザインを打ち出せる点も強みだという。
2025年秋冬は、パフテックの品番数を昨秋冬の15型から24型に拡大し、「(ユニクロのコンセプトである)LifeWearのど真ん中のアイテム」(遠藤グループ執行役員)として、メンズ10型、ウィメンズ9型、キッズ・ベビー5型を展開。「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」や「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」との協業ラインなどを含め企画しており、一見中綿には見えないデザインも含め、バリエーション豊富に品揃えする。
ユニクロ側は特に強調していないが、ウルトラライトダウンのジャケットが7990円に対し、パフテックの同等のデザインのジャケットは6990円と、インフレ下において値頃感も出せる。また、天然羽毛に代えて中綿を使用するのは、サステナビリティの潮流にも合致するものだ。
体験型展示イベントの「パフ展」では、気候変動による1日の中での寒暖差の広がりや、日替わりで季節が変わるように大きく気温が変動するといった“ネオ四季”と呼ぶライフスタイルに、部品のようにはまる便利アイテムとしてパフテックをアピールする。会場内でパフテックを販売するほか、一部店舗に導入しているカフェで出しているユニクロ コーヒーや、パフテックを思わせる綿あめの提供などを行う。
◾️ネオ四季時代にパフっとはまる部品たち「パフ展」
期間:10月31日(金)〜11月3日(月)
場所:クレインズ6142
所在地:東京都渋谷区神宮前6-14-2
営業時間:11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
入場料:無料(予約不要)