土佐清水市長を逮捕＝改修工事巡る官製談合容疑―高知県警

　市発注の施設改修工事を巡り、入札最低価格を漏らしたとして、高知県警は１１日、官製談合防止法違反などの疑いで、同県土佐清水市長の程岡庸容疑者（６６）＝同市元町＝ら４人を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。今後、贈収賄の容疑も視野に入れ、捜査を進める。

　他に逮捕されたのは、同市議の永野裕夫容疑者（６７）＝同市清水ケ丘、電気工事会社「井上電工」代表の小野和幸容疑者（６６）＝四万十市名鹿＝ら。

　逮捕容疑は５月ごろ、「宿泊型多文化共生コミュニティ施設」改修工事の指名競争入札に関し、永野容疑者を通じて小野容疑者らに最低制限価格（５９１２万円）を漏えい。５９１３万円で井上電工に落札させ、公正な入札を妨害した疑い。

　程岡容疑者は土佐清水市出身。県立高知工業高校を卒業後、電器店代表を務め、２０１５年に商工会議所会頭となった。前市長が体調不良で辞職後、２３年１０月の市長選で初当選した。