「大阪ヘルスケアパビリオン」で、「ミライ人間洗濯機」について説明を受ける石破茂首相(当時、右から3人目)ら=4月12日、大阪市此花区 ヤマダホールディングス(HD)は26日、大阪・関西万博で注目を集めた「ミライ人間洗濯機」を旗艦の家電量販店「LABI池袋本店」(東京都豊島区)で販売すると発表した。12月25日から商品のデモ機を展示し、体験コーナーも設ける。販売開始時期は未定だが、価格は「6000万円を想定している」(同社)という。
人間洗濯機は、微細な泡を発生させる技術を使った商品を手掛ける大阪市のサイエンスが開発。全長2.3メートルのカプセルに横たわるだけで、細かい気泡や霧状のシャワーが汚れを洗い落とし、約15分で乾燥まで完了する。入浴中は背面のセンサーが健康状態を感知し、リラックスできる映像や音楽も流れる。
万博の入浴体験には4万件以上の応募が殺到したといい、サイエンスの青山恭明会長は26日の記者発表会で「万博に参加できなかった人にも技術を体験してほしい」と話した。

大阪・関西万博に出展されたサイエンスの「ミライ人間洗濯機」(同社提供)