欧州連合(EU)本部前に掲げられた欧州旗=ベルギー・ブリュッセル(AFP時事) 【ベルリン時事】ドイツ紙ハンデルスブラット(電子版)は1日、欧州連合(EU)が2035年にエンジン車の新車販売を原則禁止した取り決めを緩和する方針だと報じた。複数のEU高官の話として伝えた。ハイブリッド車(HV)のほか、従来型エンジン車でも植物由来のバイオ燃料など低炭素燃料を利用する場合は容認される方向だという。
EUは22年にエンジン車の新車販売禁止の方針を決定。ただ23年にはドイツの圧力で、温室効果ガスを排出しないとみなされる合成燃料を使う場合に限り、35年以降もエンジン車の販売継続を容認する例外を設けることで合意していた。バイオ燃料などの使用も認められれば、当初の禁止方針は骨抜きになる。