JOC橋本聖子会長「みんなが金メダルを目指してほしい」ミラノ・コルティナ五輪まで1カ月

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2026年01月06日 04:56  日刊スポーツ

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真剣な表情で記者の質問に答えるJOC橋本聖子会長(撮影・増田悦実)

<インタビュー>



2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪まで6日で残り1カ月となった。日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長(61)がインタビューに応じ、女性初の会長として臨む五輪へ思いを明かした。五輪に7度出場した経験から、アスリート支援を重視。自身と並ぶ冬季4度目出場となるスピードスケート高木美帆(31=TOKIOインカラミ)ら、女性の活躍にも期待を寄せた。


   ◇   ◇   ◇


選手として7度挑んだ舞台に、橋本氏はJOC初の女性会長として戻る。現役時代から大切にする座右の銘を胸に、ミラノ・コルティナ五輪を臨むつもりだ。


「私が好きな言葉は『細心大胆』。スポーツだけでなく、日常からきめ細かく準備して、すべてを整えれば、怖いものはないし、緊張もしない。結果はあとからついてくるようになる」


意識するのは“アスリートファースト”。今大会は4エリアに分かれる広域開催。支援体制は従来より難しくなるが、コンディションや食事面のサポート拠点を分散させる予定。和食や栄養補助食品などを提供し選手の負担を軽減させる。


「選手を最大限ケアする体制を整えたい。不安を残してスタートラインに立たせたくない。準備段階から悔いなく精いっぱいやる」


課題も明確に示す。国別メダル数と、選手を支える村外拠点にかける費用には相関があるという。24年パリ五輪では米国、中国が金メダルを40個も獲得した。20個の日本は、上位常連2国と差が大きいと明かす。


「米国と中国のお金の使い方はすごい。夏では日本が2回連続3位(21年東京は金メダル27個)だが、まだまだ投資が必要。普段からサポートできる体制を作っていかないといけない」


女性ならではの役目も意識する。高市早苗首相、国際オリンピック委員会(IOC)コベントリー会長ら近年は女性のトップが増えた。ジェンダー平等を掲げた24年大会は、出場選手数が史上初めて男女同数になった。今回は女性が冬季最高47%に達する見込みだ。


「女性アスリートや女性コーチを取り巻く環境を作っていかないといけない。コロナ禍の東京五輪では厳しい水際対策を設けたが、子育て真っ最中のお母さん選手には、子どもやパートナーの帯同を認めた。女性選手への支援はやっていきましょう、と話している」


古巣のスピードスケート界には、女性トップランナーがいる。10年バンクーバー大会に15歳で出場した高木は、4度目の五輪に挑む。冬季で日本女子史上最多は岡崎朋美の5度だが、今回で自身の「4」に並ぶ。


「安心して見ていられる。(日本女子最多7メダルと)他の人にできないことを切り開いている。メダルを取り続けてきた経験が、今回力を発揮するためのプラスになるはず」


自らは92年アルベールビル五輪で1500メートル銅メダルを獲得。同種目での金メダルを最大目標に掲げる後輩の気持ちを思いやる。


「きつい種目だが、彼女は1500メートルが一番好き。世界記録保持者として金メダルを取るというプライドがあるのだと思う」


日本は22年北京大会で金3、銀6、銅9の計18個で冬季過去最高を更新した。


「日本選手団団長のときも同じことを言ったが『過去最高』を目指す。メダル何個想定っていうのは嫌。メダルを目指すことで得られるものがある。どんなことがあっても、みんなが金メダルを目指してほしい」


元アスリートが、選手の背中を力強く押す。【飯岡大暉】


◆橋本聖子(はしもと・せいこ)1964年(昭39)10月5日、北海道早来町(現安平町)生まれ。64年東京五輪開会式の聖火に感激した父が聖子と命名。3歳でスケートを始める。84年サラエボ五輪から冬季にスピードスケートで4度、夏季は自転車で3度の計7度出場。92年アルベールビル五輪女子1500メートル銅メダル。95年参院選自民党比例区で初当選し現在6期目。19年から五輪相を務め、21年に東京五輪・パラリンピック組織委員会会長就任。25年6月にJOC会長。

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