ベネズエラ西部マラカイボ湖を運航する石油タンカー=2025年12月(EPA時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は6日、南米ベネズエラの暫定政権が、「制裁対象となっている原油3000万〜5000万バレルを米国に引き渡す」とSNSで表明した。「市場価格で販売され、その収益は私が管理する」と投稿し、米国とベネズエラの国民のために活用すると明らかにした。
トランプ氏はライト米エネルギー長官に対して「計画を直ちに実行するよう指示した」という。ベネズエラでは5日、拘束された反米左派マドゥロ大統領に代わり、対米融和のロドリゲス暫定大統領が正式就任した。トランプ氏は、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラでの石油利権獲得に強い関心を示している。
第1次トランプ政権は2019年、国営ベネズエラ石油会社PDVSAを制裁対象に指定した。6日の米ABCニュースによると、米政権はロドリゲス氏に対し、中国やロシア、キューバ、イランとの経済的な関係を断たなければ、石油の増産を認めないと伝えたという。石油販売で米国を優先することへの同意も求めた。
原油先物市場で、米国際標準油種WTIの6日の終値は1バレル=57.13ドル。米国が5000万バレル購入した場合、単純計算で28億5000万ドル(約4500億円)規模となる。