松屋銀座のバレンタイン催事場でチョコを買い求める人たち=4日午後、東京都中央区 「バレンタイン限定スイーツに興味がある男性は27%」。今年のバレンタインデーに向け、LINEヤフーが初めて男性を対象に実施したアンケート調査で、こんな結果が示された。「男性向け売り場が欲しい」など、関心はあっても店頭での購入にハードルがあることを示す声も聞かれた。自分用にチョコレートを買いたい男性の潜在需要の取り込みが市場成長の鍵を握りそうだ。
同社は、ギフトサービス「LINEギフト」で、2024年11月〜25年10月末までに男性が購入した自宅宛て配送ギフトの流通額が、前年の同時期に比べて1.6倍に大幅増加した点に着目。今年1月下旬に男性約2000人にバレンタイン商戦に関するアンケートを実施した。
その結果、無関心層も約3割いたが、27%は限定スイーツに関心があると回答。LINEギフトで関連商品を購入したり、検討したりしているとの回答も約24%に達した。広報担当者は「想定以上の多さだった」と、男性需要の強さに驚く。
また、博報堂生活総合研究所の調査によると、自分への「ご褒美」として自分にプレゼントを買ったことがある男性の割合は24年に34%と、初調査時の1998年から倍増。近年、拡大しているご褒美需要は女性に限った話ではなさそうだ。
実際、百貨店では「バレンタインの催事場へ、一人で買いに来る男性もよく見掛けるようになった」(そごう・西武広報)という。今月4日に松屋銀座(東京都中央区)の催事場を訪れた40代の会社役員男性は約5000円分のイタリア製チョコを自分用に購入。「甘いものが好きですから」と、催事場を訪れるのに抵抗感は無い様子だ。
同研究所の近藤裕香上席研究員は「『自分で自分の機嫌を取る』という意識が男女ともに幅広い年代に浸透しているようだ」と分析。物価高や経済の先行き不安が強まる中でも、頑張った自分をねぎらうためという口実で自分を納得させている面があり、「ご褒美消費という概念は広がっていく」と予想している。