開業した水素ホテル=25日、福島県浪江町 「水素タウン構想」を掲げ、世界有数の規模の水素製造拠点も立地する福島県浪江町で25日、主に水素を使って電力などのエネルギーを賄うホテルが開業した。運営する伊達重機(同町)によると、こうしたホテルは世界初という。水素を使う暮らしを身近に体験できる施設としてアピールし、集客を図る考えだ。
ホテルは同社運営の水素ステーションに隣接する一戸建て。ステーションの稼働時はパイプラインを通してホテルの燃料電池や給湯器、グリルに水素が送られる仕組みで、全てのエネルギーを水素で賄う。稼働が止まる夜間は外部から購入した再生可能エネルギー由来の電力を使う。宿泊は1日1組(2人)で、料金は9万7000円。
同日開かれた開所式では、吉田栄光町長ら関係者が客室を内覧。水素グリルで焼いた肉や野菜が振る舞われた。伊達重機の前司昭博代表取締役は「水素を暮らしの中に取り入れていくと(利用の)幅が広がる」と期待を込めた。

水素を使ったグリルで肉や野菜を焼くホテル関係者=25日、福島県浪江町

水素ホテルの開業式典でテープカットする関係者ら=25日、福島県浪江町